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変形性指関節症ふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

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人は指を上手に使いながら日々の生活を送っています。普段ならば当たり前に使えているので気にすることもありませんが、ひとたび異変が生じると大変なことになってしまいます。

指に現れる病気の一つに「変形性指関節症」というものがあります。これは指の骨に変形が起こってきて、それによって痛みが生じてしまいます。とくに女性に起こりやすいのですが、変形すると美容の面でも非常に気になってしまい、悩まれる方の多い病気です。

どんな病気?

手bの指関節の軟骨がすり減って痛みや変形が起こる病気を総称して、「変形性指関節症」といいます。

変形性指関節症には、「指の特定の関節に起こる」「左右対称に起こることが多い」「痛みや腫れが続き、次第に変形する」という特徴があります。

軟骨がすり減る原因ははっきりとはわかっていませんが、遺伝的な体質や、指への負担の大きい仕事や運動をしていることなどが関係していると考えられています。また、中高年の女性に多く、長年にわたって手作業を続けてきた人によく起こります。「突き指」など、指の怪我が原因になることもあります。

変形性指関節症には主に次の3つがあります。

変形性指関節症

へバーデン結節

人差し指、中指、薬指、小指の、指先から数えて1番目の関節の軟骨がすり減って起こります。

軟骨がなくなると、骨と骨が直接ぶつかって骨に「骨棘」というとげのようなものができ、痛みや腫れが増すこともあります。また、関節が不安定な状態になり、変形が生じてきます。

ブシャール結節

へバーデン結節は指先から1番目の関節に起こるものをいいますが、指先から2番目の関節に痛みや腫れが起こることをブシャール結節といいます。こちらも痛みや腫れにって骨に変形が生じ、骨棘などができる病気です。ブシャール結節とへバーデン結節は併発することも多いです。

母指CM関節症

親指の指先から数えて3番目の関節の軟骨がすり減るのが、母指CM関節症です。この関節の軟骨がすり減ると、親指の骨が外側にずれて、関節が外れかかった状態になります(亜脱臼)。その結果、親指の付け根の部分が変形し、外側に出てきて、親指と人差し指の間隔が狭くなります。

痛みのために、ビンの蓋を開けたり、ドアノブを回したりするのがつらくなります。

西洋医学的治療

変形性指関節症では手の指の関節に痛みと腫れが生じて、次第に変形していきます。そのままにしておくと、痛みが強くなり、指の関節の変形が進みます。

進行を防ぐためには、早めの治療が必要となります。

へバーデン結節ではテーピングで1番目の関節の動きを制限します。すでに変形が始まっている場合は、関節が真っ直ぐになるように矯正した状態でテーピングを行います。

テーピングを行うと、痛みを軽減できるのですが、関節が固まって動かなくなります。基本的に1番目の関節であれば固まって動かしにくくなっても日常生活ではそれほど支障がありません。しかし、2番目の関節が固まってしまうと指を握れなくなる状態になってしまうため、日常生活に支障をきたします。

そのため、テーピングはへバーデン結節のみにとどめて、ブシャール結節には行わないことが多いです。

母指CM関節症では親指の3番目の関節の動きを制限する「関節用バンド」という装具を利用します。親指を少し広げた状態を保つことで、変形の進行を防ぎます。あわせて手を動かす運動を行う、手の血行を促します。

また、痛みに対して薬物療法を行うことも多いです。1週間ほど安静にしても痛みが続く場合は、炎症や痛みを抑える「非ステロイド抗炎症薬」の湿布薬や貼り薬を用います。

強い痛みが治まってきたら、無理のない範囲で少しずつ関節を動かすようにしていきます。

鍼灸治療

鍼灸治療も変形性指関節症にいい効果があります。治療の際は第一に「指の炎症をとる」ことを考えていきます。

変形性指関節症では指の軟骨に炎症が起こるために腫れが起こり、その炎症によって痛みを感じると同時に変形が進んでいきます。そこで、炎症をとるように治療を行っていけば、痛みを抑えることができ、また、指の変形の進行を遅らせ、防ぐことにもつながります。

まずは、問診時に患者さんの症状を詳しく聴き取ります。鍼灸院に来られる患者さんの多くは先に病院を受診しており、検査で「リウマチの反応が出なかったので変形性指関節症と診断され、痛み止めを飲んでいる」とおっしゃいます。指に起こる痛みにはリウマチなどほかの病気によるものである場合もあるので、もしもその疑いがある人が来院された場合には病院へ検査を依頼することもあります。

指の炎症を抑えるための治療としては、痛みの強い部位にお灸をするという方法があります。炎症があるところにお灸の熱を加えると、余計に悪化しないかと心配する方もありますが、その心配はありません。むしろ、もぐさを小さくちぎってお灸をすると、その部位の炎症を抑えてくれる効果があるのです。

痛みのある部位には灸点紙というシールを貼り、その上からお灸をしていきます。通常であれば人間の指は非常に敏感ですぐにお灸の熱さを感じます。ですが、変形性指関節症のような病気がある場合には、なかなか熱さを感じません。このようなときには、「熱さを感じるまで何壮も灸をする」ことが必要になります。多い人であれば1か所に100壮以上も灸をすえることもあります。

また、指の痛いところ以外にも治療を行います。指の動きを改善するためのツボを使っていきます。

変形性指関節症・天宗・手三里

人間の体は筋肉の連動によってさまざまな動作を行っているため、指の動きにも離れた部位が関係していることが少なくありません。前腕の肘に近いところにある「手三里」などは指の動きをよく改善してくれます。ここに灸や鍼を行い、必要な場合には皮内鍼もすることがあります。皮内鍼は皮膚に鍼を浅く刺してテープで留める治療法で、鍼の刺激を持続的に与えることが可能です。おおよそ3~7日ほどは皮内鍼を貼ったまま日常生活を送っていただきます。

それ以外にも背中のツボも重要です。肩甲骨回りには手の動きに関するツボがたくさんあるのでそちらも使用していきます。肩甲骨の中心にある「天宗」などに反応が現れていることも多いので、そこに灸頭鍼などを行います。

治療を行うと、多くの場合は痛みの改善が見られますが、家事などで指を使うため、痛みが完全になくなるということは少ないでしょう。治療は継続的に行い、可能な限り「痛みのない状態」を保つことが大切になります。痛みが無い状態を数か月ほど保つことができれば、指の変形の進行が止まってくることになります。

症例

50歳代・女性

2年ほど前から左手の小指の第1関節が腫れて痛くなってきたといいます。病院で診察を受けるとリウマチではなくへバーデン結節であると診断を受けました。様子を見るようにと言われて、特に治療は受けずに過ごされたようです。

すると最初は左手小指だけだった症状が左右のほかの指にも現れてきたといいます。とくに指が腫れている状態が嫌だと訴えます。また、仕事で重たい荷物を持つこともあり、指の痛みのためにつらい思いをされていると言って、何とかならないかと鍼灸治療を受診されました。

治療は腹診や脈診を行い、全身の調整を行う治療も行いつつ、指にお灸を行います。細かく指を押さえていき、痛みが強い場所を見つけ出して、そこに灸点紙を貼ってお灸をすえていきました。なかなか熱さを感じないところからも、かなり痛みの強い状態であることがうかがえました。

この治療を継続して頑張って続けられてた結果、まだ痛みはあるがかなりマシな状態が続いているといいます。指の腫れもおさまってきており、最初に来院されたときと比べてもほぼ変形が進行せずにすんでいるのがよかったとおっしゃられました。

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