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不眠症ふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

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「夜眠ることができない」というのは非常につらいものです。一口に不眠と言ってもさまざまなタイプがあり、そのタイプによって使用すべき薬なども異なります。また、薬を服用していても、きちんと眠ることができていない人もたくさんおられます。鍼灸治療は不眠症によく効きますので、利用するとよいでしょう。

不眠症の症状

不眠症は、症状によって次の4つに分けられます。「入眠障害」から始まることが多く、ほかの症状も重なって重症化していく場合もあります。

不眠症のタイプ

・入眠障害…寝床に入ってもなかなか寝付けないというもので、一般に寝つくまでに30分~1時間程度かかり、中には2~3時間かかる人もいます。入眠障害を訴える人は、年齢や性別に関係なく増えています。

・中途覚醒…夜中に何度も目が醒めてしまうというもので、高齢者に多く見られます。

・早朝覚醒…起きる予定の時刻より、2時間以上速く目が醒めてしまい、その後寝つけなくなります。高齢者に多く見られます。

・熟眠障害…睡眠時間は比較的取れているのに、ぐっすり眠った感じがしないというものです。多くがほかのタイプと重複しており、そちらが改善されると熟眠障害も改善されることがほとんどです。

不眠症になると、十分な睡眠がとれないために、昼間起きている時に、「倦怠感」や「疲労感」があり、集中力も低下して、日常生活に支障が生じるようになります。

どんな病気か

不眠症かどうかは、睡眠時間の長さではなく、「朝起きたときにすっきりしているか」「体や気分に不調がないか」などで判断されます。睡眠時間が短くても、日中に元気に活動できていれば不眠症ではありません。

不眠症は、次のようなさまざまな要因が関係して起こると考えられ愛知桝。

・睡眠周期の乱れ

睡眠には、浅い眠りで夢を見たりすることの多い「レム睡眠」と、深い眠りで体や脳を休める「ノンレム睡眠(第1~第3段階)」があります。この2つがおよそ90分間隔で繰り返されるのが「健康な睡眠」と言えます。

加齢とともに、もっとも深い眠りであるノンレム睡眠の第3段階が減り始め、70歳代以降はほとんどなくなります。また、年をとると、夜中に何度も目が醒める中途覚醒が起こりやすくなります。

・体内時計のずれ

人間の体には「昼間活動して夜眠る」というリズムがあり案す。これをつかさどっているのが、脳の視床下部にある体内時計です。

体内時計は24時間とは少し違う周期で動いていますが、朝太陽の光を浴びたり、食事をしたり、出勤時刻を守るといったことで、24時間周期に調整されます。朝起床してから14~16時間後に、メラトニンというホルモンが分泌され、それによって眠くなります。

ところが、年をとると体内時計が前のほうにずれるため、朝早くに目が醒めてしまう早朝覚醒が起こりやすくなります。

・眠気を誘う深部体温の低下

人は体の「深部体温」が下がると眠くなります。この時、体の表面の温度は上がります。ところが、高齢者や日中あまり体を動かさない人は、昼夜の深部体温差が小さいため、寝つきが悪くなります。

・ストレスと入眠障害

「その日あった嫌なことなどを思い悩んで寝つけない」という経験は誰にでもあるものですが、ほとんどの場合、一過性ですみます。しかし、「寝つけなかったらどうしよう」と気にしすぎると、眠れないこと自体がストレスになり、入眠障害は慢性化、重症化していきます。

・生活環境の変化の関連

高齢者では、退職したり、子どもが自立して家族が減るなどといった生活環境の変化などによっても、寝つけない、熟睡できないなど不眠の症状が現れることがあります。

また、必要な睡眠時間は、身体的な疲労度によって異なります。日中、体を動かさず、肉体的に疲労していなければ必要な睡眠時間は短くなり、長時間寝ようと思っても、夜中に目覚めたり、早朝に目覚めたりしがちです。

・別の病気が原因の不眠症

何らかの病気があるために、不眠の症状が出る場合もあります。不眠症の原因となる病気になh、夜中に何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」や、太ももやふくらはぎなどを虫が這っているように感じる「ムズムズ脚症候群」、睡眠中に脚がピクピクといごく「周期性四肢運動障害」などがあります。

また、「糖尿病」や「高血圧」も不眠に深いかかわりがあると言われ、不眠になるとこれらの病気が悪化するという悪循環に陥ります。

対処方法

睡眠を妨げる病気がある場合は、原因となる病気の治療と並行して、次のような生活習慣の改善を行い、不眠に対処しましょう。

・体内時計のずれを修正

早朝覚醒や入眠障害の場合は、まず体内時計のずれを修正する必要があります。

早朝覚醒の場合…朝、太陽の光を浴びると体内時計が調整されますが、体内時計が早い時刻に調整されると早い時刻に眠くなるサイクルになってしまいます。早朝の散歩を避けたり、サングラスをかけたりして、早朝に太陽の光をあまり浴びないようにしましょう。床に就く時間を少し遅くして、早く目覚めないようにすることも必要です。

入眠障害の場合…入眠障害のある人は、つらくても朝はきちんと起きて、太陽の光を浴びるようにしましょう。朝日を浴びることで、体内時計が調整され、夜中に眠気が起こりやすくなります。

・深部体温をいったんあげる

入眠障害のある人の場合は、眠る2~3時間前に軽い運動をしたり、就寝の1~2時間前にぬるめのお風呂に入ったりすることで、体の深部体温をいったんあげます。すると、その後に深部体温が下がりやすく、寝つきやすくなります。

・眠くなってから寝る

「入眠障害」「中途覚醒」のある人の場合は、あまり早い時間に寝床に入らないことも大切です。寝床に入るのは眠くなってからにしましょう。

眠くないのに「眠らなければいけない」と焦ると、ますます眠れなくなることとがあるので、音楽を聴いたり本を読むなど、自分に合ったリラックス法を見つけるようにしましょう。また、昼寝をしすぎると夜眠れなくなるので、昼寝をするときは20分くらいにとどめましょう。

寝酒と称してアルコール飲料に頼る人もいます。確かにアルコールには催眠作用がありますが、夜間後半の眠りを浅くし、早朝覚醒になってしまいます。アルコールによって熟睡はできないので、寝酒はやめましょう。

・睡眠薬による治療

生活を改善しても不眠が解消されない場合には、睡眠薬による治療が検討されます。

睡眠薬には、作用時間の長短によっていくつかのタイプがあります。医療機関では、不眠の種類や、不安感があるかどうかなどによって適した睡眠薬が選択されます。

睡眠薬は、通常の入眠時刻の40分~1時間前に飲みます。使う際には、次のような注意が必要です。

アルコール飲料と一緒にのまない…ふらつきや記憶障害などの原因となります。

グレープフルーツやグレープフルーツジュースと一緒にのまない…睡眠薬の種類によっては、薬の成分の分解が阻害されることがあります。朝起きても作用が残り、ふらつく場合があります。

他の薬に注意…服用中の薬があれば、医師に伝えましょう。併用すると睡眠薬の効果に影響する場合があります。

自己判断でやめない…服用を急にやめると、逆に不眠が強くなることもあります(反跳性不眠)。医師に相談の上、徐々に減らすようにしましょう。

・睡眠薬の安全性

1950~60年代に使われていた睡眠薬に比べて、現在使われている薬は安全性が高く、依存性も低くなっています。ただし、「朝起きた後も、眠気が残ったり集中力が低下する」などの持ち越し効果や、記憶が抜け落ちたりねぼけるなどの記憶障害がおこったり、筋肉が弛緩して、夜中にトイレに起きたときにふらつきやすくなることがあります。

これらの副作用には、服用量の調整や薬の種類の変更などによって対処します。

また、薬局で処方箋なしで購入できる「睡眠改善薬」は眠気は起こしますが、不眠症の治療には適しません。

鍼灸治療

鍼灸治療を受けに来られる患者さんに問診をとる際、必ず「睡眠の状態」についても尋ねるようにしています。これは、どのような病気や症状を持つ患者さんであっても、まず第一は「体を健康だったころの状態に近づける」ということが大切と考えており、そのために重要なのは「食事・便通・睡眠」が良い状態であるかどうかだからです。

特に高齢者などは多くの方が不眠についての症状を持っています。また、若い人であっても不眠に悩まれる方は大勢いらっしゃいます。高齢者は「昔と違って眠れなくなった」という加齢に伴うものや病気などによる長期的な不眠症が多く、若い人はストレスや近年の不規則なライフスタイルによる「熟睡感のなさ」が目立ちます。

まずは、問診によってどのような不眠であるかをきっちりと把握することが大切です。

入眠障害で多いのは、「この時間には眠らなればいけない」という思いで決まった時間に布団に入るものの眠れないというケースや、布団に入った後に頭の中にさまざまな考え事が浮かび上がってきて眠れなくなるものもあります。

中途覚醒では数十分~数時間ごとに目が醒めてしまうものや、何度もトイレに行きたくなるために起きてしまうケースがあります。

また、仕事や生活スタイルによって夜眠る時間が深夜の1~3時と遅く、熟睡感が無く日中眠たいというケースもあります。

それぞれのケースに合わせて、必要があれば生活習慣を変えてもらうためのアドバイスも行うことがあります。さらに体へ鍼や灸を行い、眠りやすい体へと変化させていきます。

使用するツボとして多いのは、足の裏のかかとの真ん中にある「失眠」というツボで、この失眠にお灸を熱さを感じるまで何壮もすえていきます。不眠の症状がある場合は、お灸をしても熱さを感じにくくなっていることが多く、そのようなときには熱さを感じるまで何十壮や何百壮と灸をすえることになります。

失眠

さらに首や肩の筋肉の凝りを緩めることも大切です。特に後頸部の筋肉が凝っているのをほぐすように鍼を行うと夜眠りやすくなります。

また、肩や背中、腰などに灸頭鍼を行います。鍼を刺してその上にもぐさを付けてお灸をすえる灸頭鍼は、体を広い範囲で温めてくれます。とくにこの灸頭鍼は体内を温める効果があるので、深部体温の変動が小さい方には特に有効な治療法です。

これらの不眠に効くツボなどを使いつつ、ほかに体に症状があればそれらの症状も合わせて治療を行います。もしも体に痛いところがあり、寝返りをすると痛むという場合は、その痛みをとらなければ不眠が解消されないからです。体に現れている症状を一つひとつ治療していくことで、不眠症も改善されていきます。

症例

80歳代・男性

高齢になったためか昔と違って夜しっかりと眠れなくなったと訴えている患者さん。病院を受診して、処方された薬も飲んでいました。

しかし、あるとき夜眠れないというのでいつもの倍の量の薬を飲んで寝たようです。すると翌日、朝起きてトイレに行こうとした際に、ふらついてこけてしまいました。

不幸中の幸いで、大きなけがはなかったのですが、壁に頭を打って傷ができています。もしも、転倒して脚を骨折することになれば寝たきりへとつながってしまうことも考えられるため、不眠症についての治療を行うことにしました。

失眠へと灸を行うと、20壮ほどは熱さを感じません。毎回熱く感じるまで灸を行いました。さらに肩や首に鍼を行い、背中へ灸頭鍼を行う治療を行いました。

また、薬は使用量を守るように指導し、薬剤師に相談して種類も変更してもらいました。

その後、継続的に鍼灸治療を行うことで、夜眠りやすくなったという言葉をいただきました。朝ふらつくことがなくなったので、安心だとおっしゃっています。

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