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肩の凝り・痛みふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

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肩に凝りや痛みを感じているという人は多いでしょう。現代社会ではテレビやパソコンなどを使用することも増え、体を動かす頻度が減っていることもあり、肩に症状が現れやすくなっています。鍼灸治療はこのような肩の凝りや痛みに対して、非常に高い効果のある治療法ですので、しっかりと治療して快適な生活を送るようにしましょう。

原因

中高年になると、コリや痛みなど、肩の不調に悩まされる人が少なくありません。ある調査では40歳以上になると、どの年代でも5人に1人、約2割の人が「肩の痛みを感じたことがある」と答えています。また、発症時期を調べた別の調査では、肩の痛みは30歳代から増え始め、40歳代、50歳代と増加していきます。

30~50歳代になると、加齢によって、体の様々な機能が徐々に低下しがちです。肩の周囲でも筋肉の機能が低下するほか、筋肉や、筋肉と骨をつなぐ腱などの柔軟性も失われてきます。しかしこの年代では、仕事や家事を中心的に担うほか、スポーツなどを行っている人もいます。そのため、肩にかかる負荷が過重になり、肩の痛みが起こることが多くなっていると考えられます。

肩が痛む原因には様々なものがありますが、多く見られるのは「肩凝り」「五十肩(肩関節周囲炎)「腱板の障害」の3つです。腱板とは、腱が複数集まった組織で、関節包の外側の上、前、後ろを支え、肩関節を安定させています。

凝りや痛みを感じる部位によって、疑われる原因が異なるため、病気が疑われるときは検査を受けて原因を確かめることも必要です。

また、肩の症状は、肩以外に原因があって起こる場合もあります。この場合は、原因となっている病気の治療が必要です。

・心臓病…心筋梗塞や狭心症などの心臓病では、肩甲骨の周囲から首や腕にかけて痛みを感じることがあります。

・眼瞼下垂症…加齢などにより瞼を上げる筋肉や腱の機能が低下し、無理に上げようとすることで、肩凝りが起こりやすくなります。

・歯周病、顎関節症…歯のかみ合わせが悪かったり、噛むバランスが崩れたりすると、自律神経の緊張を招いて、肩凝りの原因になることがあります。

ほかに、頚椎の変性による「頸椎症」、鎖骨の下側のすき間が狭くなって神経や血管が圧迫される「胸郭出口症候群」などの病気や、枕の高さが合わなかったり柔らかすぎることなどでも、肩の症状が起こることもあります。

西洋医学的治療

肩の痛みの治療で重要なのは、症状を起こしている原因を知ることです。

患者さんの姿勢、体形、筋肉の状態などを観察する「視診」、いつどんな症状が起きたかなどを尋ねる「問診」、押すと痛みを感じる点(圧痛点)の有無や、筋肉の張りなどを調べる「触診」などを行います。肩凝りの場合は、これでほぼ診断がつきます。

五十肩や腱板の障害が疑われる場合は、エックス線撮影やMRI(磁気共鳴画像)検査、超音波検査などで調べます。

肩凝り、五十肩、腱板の障害の治療には、運動療法、温熱療法、薬物療法などの保存療法と、手術療法があります。

一般に肩凝りや五十肩には保存療法がおこなわれますが、五十肩でも難治性の場合には手術が行われることもあります。また、腱板の障害では、障害の種類や年齢などによって、保存療法か手術療法化を選択します。

生活の質を低下させないためには、患者さんが治療方針を理解し、運動療法などに主体的に取り組むことが大切です。

肩凝りについて

肩凝りとは、一般に首と肩を支える筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋など)が疲労して、緊張が高まり、筋肉の血液運管が悪くなった状態を言います。

肩凝りの原因には、主に次のようなものがあります。

・運動不足…筋力の低下によって、筋肉が疲労しやすくなります。

・肩の使い過ぎ…長時間の重労働やスポーツなどで、筋肉を使いすぎると、筋肉が疲労してしまいます。

・長時間同じ姿勢を続ける…筋肉の同じ部位に、軽度でも持続して負荷がかかると、筋肉が疲労したり、交感神経の興奮を招いたりします。

・ストレス…交感神経の興奮を招き、筋肉の緊張が高まります。

・悪い姿勢…姿勢が悪いと、筋肉が疲労しやすくなります。

・なで肩、肥満など…なで肩や肥満がある場合も、肩にかかる負荷が大きくなりがちです。

肩凝りの原因

生活習慣の改善

肩凝りの治療では、主に保存療法がおこなわれます。ただし、自分では肩凝りと思っていても、原因となる別の病気が隠されている場合もあります。強い痛みがあったり、なかなか改善しない場合は、医療機関を受診して原因を確かめたほうがよいでしょう。

主な保存療法には次のようなものがあります。一般的な肩凝りの場合は日常生活の改善や運動療法によって、症状が改善されることが少なくありません。

・生活習慣の改善…過労、長時間同じ姿勢をとる、姿勢の悪さなど、肩凝りを招く生活習慣を改善します。

・運動療法…ストレッチングなどで、硬くなっている筋肉をほぐしたり、筋力の強化を図ります。

・温熱療法…筋肉を温め、血流を改善します。自宅では、蒸しタオルで首の後ろを温めたり、お風呂でぬるめの湯に浸かったりするとよいでしょう。医療機関では、超音波、レーザー、低周波などを発する装置を用いたり、過熱したホットパックを肩に当てたりします。

・薬物療法…痛みが強いときには、非ステロイド系消炎鎮痛薬の内服薬や外用薬が使われます。また、筋肉のこわばりが強いときには、こわばりを緩める筋弛緩薬が使われることもあります。はっきりとした圧痛点が存在する場合には、そこに局所麻酔薬を注射する「トリガーポイント注射」が行われることもあります。

鍼灸治療

鍼灸院への患者さんには肩凝りや肩の痛みで来院される人が大勢いらっしゃいます。鍼灸治療は肩凝りに対して速効性があり、非常によく効く治療法です。

初めて来院された場合には、まず問診を行い、どのような状態なのかをしっかりと把握するようにします。いつから、どこが、どのようなときに、どんな痛み方をするのかなど詳しく聴いていきます。特に、どうしたときに痛むのかや、何をすれば痛みがマシになるのかという情報は治療するうえで非常に重要です。また、必要な検査も行います。

肩の凝りや痛みに対する治療のポイントは「痛みのあるところ」と「原因になっている場所」の両方を治療することです。例えば、左の肩のあたりが非常にこっているというときに、その痛むところい鍼や灸をするのはもちろんですが、首の筋肉の凝りなどが原因になってる場合はそちらに対しても治療を加えます。そうすることで、再び、コリや痛みが出てくることを防ぎます。

もしも、「検査をし、首に原因があるので首だけに鍼をした」という場合、効果が低いことがあります。やはり、その時に症状が現れている場所に鍼をする方が治療の効果としては高くなります。そのため、鍼や灸をする際には、どこが特に気になるのか患者さんの人差し指で「ここだ!」というところを教えてもらうこともあります。

このように、患者さんのもっとも気になるところへ治療を加えると同時に、その凝りや痛みの原因となっている部位へ合わせて治療を行っていきます。多くは、首や肩、背中にある筋肉の凝りが、ほかの部位へ症状を引き起こしている「トリガーポイント」になっているため、そこへ鍼や灸を行います。

原因となるトリガーポイントとしては、後頸部の首の付け根の「天柱」や肩甲骨の中心にある「天宗」、肩甲間部にある「心兪」や、前腕部にある「手三里」などに反応がよく現れています。これらの部位を指で押さえたときに、肩の凝りや痛みの症状が誘発された場合、その押さえたところがトリガーポイントであると判断できます。

肩凝り・天柱・天宗・肩井・手三里

首や肩に対する鍼はジワーとやさしく響くようにしたり、灸頭鍼を行って温めることもあります。また、皮内鍼といって、小さな鍼を皮膚に沿わせて刺して、それをテープで留める方法もあります。この皮内鍼は3~7日ほどは貼ったまま日常生活を送っても大丈夫です。小さな鍼を刺したままになっており、貼っている間は鍼の刺激が体に与えられるというメリットがあります。

また、肩の凝りや痛みに対しては、胃腸の調子を整えることも重要になります。筋肉というのは食べたものから栄養を摂って潤しているので、きちんと消化吸収できていないと、筋肉の状態が悪くなってしまうからです。腹診や脈診を行い、胃腸の調子を調べてそれぞれの患者さんに合ったツボを使用していきます。

そのほか、睡眠が良くとれているかどうかでも変わってきます。きちんと眠れていない人に対しては、良く眠れるようにかかとの真ん中にある「失眠」というツボに熱さを感じるまで灸をすえることもあります。

症例

40歳代・女性

慢性的な肩凝りがあり、鍼灸治療を受けておられる患者さんです。左右の肩が重く、石か何かが載っているのではないかと思う感じがあり、肩凝りによって気分も沈みがちだと言います。検査を行い、首から肩にかけての筋肉の疲労が原因と考え、そこの緊張が緩まるように治療を行うことにしました。

そのほか、問診をとっていると、仕事のストレスがかなりあるようです。それも原因の一つになっているようでした。夜眠るのも時間が短く、ぐっすりと眠れていないというので、そちらも合わせて治療を行うことにします。

まずは、腹診や脈診を行いお腹や手足のツボに鍼を刺して、しばらく置いておく置鍼を行います。10分ほど置鍼をした後、失眠に対して熱く感じるまでお灸をすえました。

そして、首や肩にも鍼をしていきます。触診していると、左の肩甲挙筋の緊張が強く現れていました。肩甲挙筋というのは背中の肩甲骨から後頭部の頭の骨まで続いている筋肉です。この筋肉が凝ると気分が憂うつに感じやすくなります。

肩甲挙筋に対しては「天柱」や肩甲骨の上角にある「肩外兪」に鍼を行い、肩の中央の「肩井」や肩甲骨中央の「天宗」などにも鍼を行いました。

そして、背中全体を温めるために、「肩井」「天宗」「腎兪」で灸頭鍼を行いました。

治療直後に様子を尋ねると、肩の凝りがかなり楽になっているとのことでした。しばらくは、治療を行い楽になり、仕事や家事などでまたコリが強くなるというのを繰り返していましたが、継続して治療を行うと、だんだんと肩凝りになりにくくなってきたとおっしゃっていただけました。現在も定期的に来院されています。

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