Home » 鍼灸ニュース » 耳鳴り・難聴

耳鳴り・難聴ふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

人間は五感を使って周りの状況を把握して生活しています。もしも、その五感のうちの一つでも障害を受けると生活するうえで非常に不便な状態になってしまいます。五感のうちでも視力と聴力は特に生活に密接にかかわっており、障害を受けると影響が大きく出てきてしまいます。

聴力の障害として、耳鳴りや難聴がありますが、鍼灸治療を行い改善することが可能です。ぜひ一度相談してください。

耳鳴り

周りで音がしていないのに、耳の中で音が聞こえる状態を「耳鳴り」といいます。キーンという高い音や、ゴーという低い音もあれば、高音と低音が混ざったものなど、聞こえる音は人それぞれです。

長期間耳鳴りに悩まされると、眠れない、仕事に集中できないなど、生活に支障をきたすことになります。

耳鳴りの大半は何らかの難聴を伴っており、これは主に、内耳にある蝸牛の障害によるものです。蝸牛の中には無数の毛が生えた有毛細胞がああり、伝わってきた音の振動を電気信号に変えて脳へと伝えます。老化などによってこの有毛細胞の毛がはがれたり折れたりすると難聴になり、同時に壊れた有毛細胞から異常な信号が出て、耳鳴りが起こると考えられています。

両方の耳に慢性的な耳鳴りを起こす病気としては、加齢性難聴、騒音性難聴などがあります。片方の耳に急に耳鳴りが起こった場合は、突発性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍などが原因として考えられます。

耳鳴り

耳鳴りへの対処法

現在のところ、耳鳴りには根本的な治療法というのが確立されておらず、耳鳴りと上手に付き合っていくことが治療の目的となります。いったん気になりだすと、しだいに耳鳴りの音が苦痛となって精神的ストレスが溜まり、耳鳴りに意識が集中し、さらにその音が気になってしまいます。治療の目的はこの悪循環を断ち切ることです。

・音響療法…耳鳴りを冷蔵庫の作動音など、普段はほとんど意識しない生活音と同様の気にならない音に変えていきます。補聴器様の器具を毎日数時間装着し、耳鳴りよりも小さな音を聴き続けて能と耳を音に慣れさせ、耳鳴りを意識しなくなるようにします。就寝時に音楽を流すことでも同様の効果が得られます。

・心理療法…精神的ストレスを和らげ、耳鳴りの悪循環を断つための治療法です。「カウンセリング」や、心身をリラックスできるように練習する「自律訓練法」などがあります。夜眠れない、イライラする、首や肩が凝るといった場合には、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠導入薬、筋弛緩薬などが使われることもあります。

日常生活では、十分な睡眠をとって、ストレスをためないことが大切です。趣味を楽しんで活動的にすごし、耳鳴りに意識が向かないようにするのが良いでしょう。

難聴

主な難聴は次のような種類があります。

職業性が多い騒音性難聴

強い騒音に長時間さらされて起こるのが、騒音性難聴です。強大な音のために蝸牛の有毛細胞が障害を受けます。職業性のほか、最近はヘッドホン難聴なども見られます。

突然起こる突発性難聴

突然片方の耳の聞こえが悪くなるのが、突発性難聴です。めまいや耳鳴りを伴うこともあります。疲れやストレスがたまっていたり、体調が悪いときなどに起こりやすいのですが、はっきりとした原因は分かっていません。時間がたつと、聴力を回復するのがより難しくなるため、できるだけ早く受診して、治療を開始することが大切です。

しずかに進行する加齢性難聴

年をとると起こってくるのが加齢性難聴です。初めはささやき声など小さな音が聞きにくい程度ですが、気づかないうちに徐々に進行して、普通の音量の会話も聞き取りにくくなり、やがて耳元で大きな声で話してもらわないと聴き取れなくなります。

症状には次のような特徴があります。

・左右の耳に起こる。

・ピーという電子音など、高い音から聴き取りにくくなることが多い。

・佐藤を加藤と聴き間違えるなど、「カ行、サ行、ハ行」の音を含む言葉を判断しにくい傾向がある。

耳から入った音は鼓膜から聴神経を経て脳へと伝わりますが、この経路のうち、どこに加齢による変化が起きても聴覚に影響します。加齢性難聴は主に音を感じるセンサーである蝸牛の有毛細胞が、加齢によって変形や消失をきたすことで起こります。

聴力の老化は30歳代から始まると言われ、一般には50~60歳代で聞こえの悪さを感じることが多いようです。しかし、40歳代で起こる例もあるなど個人差は大きく、これには遺伝的要因が関係すると考えられています。また、日常生活に大きな騒音にさらされたり、高血圧や糖尿病などによって内耳の血流が悪くなると、聴覚に悪影響が及びます。できるだけ騒音を避けて、生活習慣の改善を図り、聴覚の老化が進むのを防ぎましょう。

聴力検査

聴力の低下に気がついたら放置しないで、早めに検査を受けましょう。ほかの病気の有無を調べることも重要で、難聴の検査には次のようなものがあります。

・純音聴力検査…低音から高音まで7つの周波数の音について、どの程度の小さな音量まで聴き取れるかを調べます。検査の結果から、加齢性難聴の有無と程度、耳のどの部分の障害なのかを判断します。

・語音聴力検査…「ア」「カ」「サ」などの文字を読む声を聴き、いくつ聴き取れるかを調べます。耳と脳のどちらに障害があるか、補聴器で改善が可能かなどを判断します。

難聴の程度

補聴器について

加齢性難聴が進行して生活に支障が生じた場合は、補聴器で聴力を補います。聴力が低下して耳から入る刺激が少なくなると、脳の老化が進む可能性があります。また、周囲の音が聞きとれずに危険に遭遇する恐れもあります。

補聴器は音を増幅して耳に伝える電子機器です。

かつては、「騒音がうるさい」「目立つ」「違和感がある」などの理由で使うのを嫌がる人もいましたが、現在はデジタル式の補聴器が主流で、小型で性能やデザインのいいものも登場しています。難聴の度合いやライフスタイル、使いやすさなどから自分に一番あったものを使うようにしましょう。

鍼灸治療

耳鳴りや難聴はその人によって状態が全く違っています。鍼灸治療を受けに来られた方には詳しく問診をとっていくことから治療が始まります。

いつから、どちらの耳が、どのような状態なのか、病院で治療は受けているのか、程度や経過はどうなのかなどを詳しく聴いていきます。

治療の目標は「日常生活を不便なく送ることができるようになる」ということが多いです。耳鳴りであれば、それまで音が鳴っているのが気になって眠るのも難しいという人であれば、少しでも耳鳴りが小さくなって気にならなくなり眠れるようになる状態にすることになるでしょう。難聴で片方の耳が全く聞こえないというのであれば、完全ではなくとも聞こえるようにするということになります。

しかし、耳鳴りでも難聴でもそうですが、基本的には数回の治療では改善しないことがほとんどです。あくまでも治療を継続的に行い、徐々に良い状態を作り、維持していくということになります。

耳鳴りは人によって高い音が聞えなかったり、低い音が聞えなかったりします。また、どこで耳鳴りがなっているかも違います。例えば耳の上の方の頭のところで音が聞こえるという人もいれば、耳の中のほうから聞こえる人、耳の穴のところであったり、穴よりも外の空中で音が聞こえているという人もいます。

もしも、耳より上の頭のあたりから音が聞こえているという場合であれば、耳の上にある「卒谷」というツボを使用します。それぞれの状態に寄って使うツボは変えていくことになります。そのほかには耳の穴の前にある「耳門」や「聴宮」、耳の後ろのある「翳風」などのツボを使用します。浅く鍼を刺してしばらく刺したままにする置鍼をしたり、灸点紙というシールを貼ってそのシールの上からお灸をすえたりします。

めまい・卒谷・聴宮・耳門・翳風

難聴で聴力がかなり低下している場合には、耳門に灸頭鍼を行うこともあります。灸頭鍼は鍼を刺して、その鍼の上にもぐさを付けて灸を行う方法で、耳周りのツボを一度に温めることができます。これによって耳内部の血流を改善することができます。

そのほか、腕にある「小海」や首や背中にある「天柱」や「肩井」といったツボなども使用していきます。

このように耳の疾患によく効くツボを使用しつつ、全身の調子をよくする治療も同時に行っていきます。あくまでも体が元気で、健康的な状態でなければ耳の状態も良くならないからです。腹診や脈診を行い、手足やお腹、腰などに鍼や灸を行い、全身をよくしていきます。睡眠不足などがあればかかとの真ん中にある「失眠」というツボに灸を行うこともあります。

症例

50歳代・女性

ある日突然耳が聞こえなくなり、耳鳴りが途切れなくなったといいます。少し様子を見ていたものの、よくなる気配がなかったため病院を受診すると、突発性難聴であると診断を受けました。すぐに治療を受けましたが、聴力の回復は思わしくなく、耳鳴りも続いているということです。

突発性難聴はすぐに治療を開始すれば治ることも多いですが、時間がたつと回復は難しくなるのが一般的です。しかし、もう少し、耳鳴りだけでもマシにならないだろうかと考えて、鍼灸治療を受けに来られました。

問診で話を伺うと、難聴は左耳にあり、音は聞こえるが話を聴きとりにくいということでした。耳鳴りは左耳のほか、右耳にもあるようです。また、左耳には耳が詰まってしまったような耳閉感もあるということでした。

このような症状に対して鍼灸治療を行うと、多くの場合は最初に耳閉感がとれてきます。耳閉感が改善されてくると、その後に耳鳴りにも変化が現れ、その後に聴力に変化が出てきます。このことを伝え、なるべく定期的に来院して治療を継続するようにお願いして、治療を開始しました。

腹診や脈診を行って、お腹や手足に置鍼を行います。また、耳には耳門と聴宮に置鍼を行いました。10分ほど置鍼した後には、鍼をしたツボに灸点紙を貼り、灸を行いました。さらにうつぶせの状態で、背中にも灸を行います。灸点紙を貼ってお灸を行うので、体に灸の痕は残りません。背中にある経絡の「膀胱経」に対して灸を行いました。

さらにその後に、首や肩などに鍼を行い、「肩井」「心兪」「腎兪」で灸頭鍼を行い、全身を温める治療を行いました。

週1回のペースで治療を継続していると、数回の治療で耳閉感はかなり改善されたといいます。耳鳴りもまだ鳴ってはいますが、そこまで気にならないようになってきたといいました。

しばらく継続的に治療を続けらていましたが、少し忙しい日が続いたようで、間が空いてしまうことがありました。数か月ほど治療を行わない期間があったのちに、再び来院されたときに耳鳴りについて尋ねると、「やっぱり治療を続けていたときのほうがよかったみたい。治療をしていない間はやっぱり気になることが多かった」とおっしゃっていました。その後は月に2回ほどのペースで来院されています。

Share on Facebook
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark

診療時間

施術料金

ふたば鍼灸院の周辺地図

往診可能エリア

Copyright(c) 2016 ふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院) All Rights Reserved.