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気管支ぜんそくふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

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気管支ぜんそくとは

気管支ぜんそくとは、気管に慢性的な炎症が起こって、気道が過敏になっている状態を言います。

何らかの刺激によって気道が急に狭まり、喘息発作が起こると、主に次のような症状が起こります。

・息苦しい

気道の空気の通りが悪くなり、息が苦しくなります。ひどくなると呼吸ができなくなります。

・喘鳴がする

狭い気道を空気が通るために、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がします。これは喘鳴といい、気管支ぜんそくの典型的な症状です。

・咳や痰がでる

軽い発作では、風邪と間違う程度ですが、ひどい発作になると、痰が切れにくくなり、息苦しくなります。夜間や早朝に発作が起こりやすいのも特徴です。

最近は咳だけの症状の人も少なくありません。

どんな病気か

発作が起きていないときも、患者さんの気道には慢性的な炎症が起きており、少しの刺激でも過敏に反応して内腔が狭くなります。

気道に慢性的な炎症がある状態では、気道の上皮細胞が剥がれ落ちたり、粘膜がむくんで厚くなり、気道が狭くなっています。そこにアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)などの刺激が加わると、「肥満細胞」から「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」などの物質が放出され、炎症はさらに強まります。すると、気道を取り囲む平滑筋が強く収縮したり、、粘膜もさらにむくんだりします。痰もたまり、気道が狭くなって、発作が起こります。

気管支ぜんそく

・発作と炎症の悪循環

発作が治まると、喘鳴や呼吸困難などの症状も治まりますが、慢性的な炎症は続きます。気道はさらに過敏になり、以前よりもわずかな刺激で発作が起こるようになります。

・炎症の原因

慢性的な炎症を起こす原因のうち、最も多いのが、ダニ、ほこり、ペットのふけなどのアレルゲンです。大人の患者さんの約6割、子どもの患者さんでは9割以上がアレルギーと関係していることが分かっています。

このほかに、風邪などの原因になるウイルスや、たばこの煙、ある種の降圧薬や不整脈の薬、消炎鎮痛薬、大気中の汚染物質なども、気道の炎症を起こしたり悪化させる要因として挙げられます。

診断

日本では、気管支ぜんそくの患者さんが小児と成人合わせて、400~450万人いると推定されていますが、治療を続けている患者さんは150万人程度です。治療しないまま放置すると命にかかわることもある病気ですので、適切な治療を受ける必要があります。

似た症状の病気を鑑別

・風邪や肺炎、結核などの感染症…特に高齢者の肺炎は、高熱は出ずに咳や痰がでることがあります。

・副鼻腔炎性気管支炎…鼻汁がのどに流れて気管に入って起こる気管支炎で、咳や痰がでます。

・胃食道逆流症…胃液が食道へ逆流して、のどまで上がって気管から肺に入ると、喘息と似た症状を起こすことがあります。

・COPD(慢性閉塞性肺疾患)…息切れやせき、痰がCOPDの主な症状です。たばこが原因です。

医療機関では、咳や喘鳴、息苦しさについて詳しく問診した後、これらのような似た症状の病気でないことを確認したうえで診断します。

薬物療法

治療の基本は薬物療法です。炎症を抑えるために長期管理薬を毎日用い、発作時には発作治療薬を用います。特に発作が起こっていないときに、きちんと長期管理薬を使って炎症を抑え、発作を起こさないようにすることが大切です。

長期管理薬の中心は、慢性的な炎暑を抑えるための吸入ステロイド薬です。ほかに気管支拡張薬や、ロイコトリエン受容体拮抗薬などの抗アレルギー薬、重症の場合には、経口ステロイド薬や注射薬の「オマリズマブ」などが使われる場合もあります。吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬の合剤もよく使われるようになりました。

発作を止めるのは、気道を広げる薬(吸入β2刺激薬、経口ステロイド薬)です。発作が起きたらすぐに吸入します。医療機関では吸入器を使ったり、点滴などで投与します。

喘息日記

発作を起こさないためには日常生活の注意も必要です。アレルゲンが分かったら、その物質を除去して、たばこの煙、冷たい風などの刺激を避け、風邪をひかないようにすることも大切です。

また、「喘息日記」をつけておくと、どんな時に発作を起こしやすいかが分かり、効果的に治療を行うことができます。

喘息日記には、定期的に調べた「ピークフロー値」、「使った薬」「発作や咳、痰などの自覚症状の有無や症状の強さ」「「天候」「体調」「睡眠の状況」度々を書き込んでおきます。ピークフロー値とは、吐きだした呼気の最大呼気流速のことで、ピークフローメーターで測定して気道の状態を把握します。

鍼灸治療

鍼灸治療でも喘息の治療を行います。ただし、喘息は「命にかかわる病気」であるため、病院での薬物療法などと併用する形で行うことになります。

ぜんそく治療では、発作が起きたときに対処するというよりは、「発作が起きない体を作る」ということを目指して治療していきます。そのため、定期的に、継続的に治療を行う必要があります。

治療の基本は「気管の炎症をとる」「咳や痰の対処」「息苦しさをとる」「体調を調える」ことが大切になります。

気管の炎症に対してはのどや後頸部のツボを使うことが多いです。特に後頸部の「天柱」などのツボはのどの奥の炎症を抑える効果があります。そのほか、肘のしわの上にある「尺沢」などのツボも使用していきます。

咳や痰には指にあるツボを使うこともあります。親指の爪の根元の「少商」は「手の太陰肺経」という経絡に属するツボで、呼吸器に効果のあるツボです。患者さんが自分でツボを押さえるだけでも咳や痰がマシになることもあります。

少商

そのほか、息苦しさなどは胸部や背部の肋骨と肋骨の間にあるツボなどを使用します。これは呼吸筋を緩めることで、息苦しさを解消し、少しでも楽に呼吸ができるように行います。ただし、胸への刺激で発作が起こることは避けなければなりませんので、慎重に刺激を調整しながら鍼や灸を行います。

そして、体調管理も喘息には重要な治療となります。体調が崩れると発作も起こりやすくなり、発作が起きて咳が続いたりするとより体力低下を招き、さらに体調が悪くなるという悪循環を繰り返してしまうからです。

体調で一番気を付けなければならないのが、「風邪を防ぐ」ということです。鍼灸治療では腹診や脈診を行い、体の変化を細かく見ることで、まだ症状が体に現れていない風邪の前段階の状態であらかじめ治療を行います。そうすることで、風邪を防ぎ体調が崩れることをなくしていきます。肩甲間部にある「風門」や「身柱」などのツボにお灸をすえていきます。

また、食欲や便通、睡眠状態やその他の症状についても問診時に確認をとり、不調上がればそれらも合わせて治療を行うことで体全体をいい状態に保っていきます。

症例

70歳代・男性

成人してから喘息になった患者さん。かつてはがっちりした体の持ち主だったのが、発作を繰り返して体力が低下し、体が細くなってしまったといいます。現在は病院でも薬物療法を行いながら、鍼灸治療を行っています。

喘息の発作がたまに出てしまうため、それを防ぐためとして治療を行っていきます。胸部の圧痛を確認し、そこへ鍼を刺していきます。深く刺すことはせずに、横刺と言って鍼を皮膚にそわせるように水平方向に刺していきます。

さらに「尺沢」にも鍼を刺していきます。

そのほか、胃の調子も悪いため、腹部や足にあるいの胃のツボを使用し、肩凝りと、耳鳴りに対しても治療を合わせて行っていきました。

治療を行っていると体の調子が良いと言って、その後も継続して治療を続けています。現在はかなり喘息の発作が抑えられるようになって、毎日の生活を楽しんで過ごすことができるとおっしゃられています。

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