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便秘・下痢ふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

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腸の不調

「便の出が悪い」「便が硬い」「便が残っている感じがしてスッキリしない」といった不快な状態を便秘といい、水っぽい便が出ることを「下痢」といいます。

下痢や便秘は腸の働きに関係して起こります。食べ物はまず、胃や腸で消化・吸収されます。その残りかすが大腸へ送られ、水分が吸収されて固まっていき、直腸へ送られます。そして、肛門から便として排泄されます。この仕組みのどこかに異常があると、下痢や便秘が起こります。

ただ、排便の頻度や状態には個人差があり、体調や食べ物によってもかわるので、下痢や便秘があっても病気が原因だとは限りません。しかし、症状がつらいのであれば治療を行います。

便の生成

便秘について

便秘のほとんどが、日常生活が関係する「機能性便秘」です。機能性便秘は、腸の働きが低下して起こります。

ただ、「診断基準(ローマⅢ診断基準)」にある「排便回数が週に3回未満」という項目に当てはまっても、不快に感じていなければ問題ありません。反対に、週に3回以上排便があっても不快感があれば便秘となります。

原因

・食物繊維の摂取不足…食物繊維が不足すると、便ができにくくなります。

・朝食を抜く…食べ物が胃に入ると、脳から腸の運動を促す指令が出されます。この指令は特に朝強く出るため、朝食を抜くと便意が起こりにくくなります。

・不規則な食事…胃腸の働きをつかさどる「自律神経」に影響が出て、腸の働きが乱れやすくなります。

・運動不足…便を外に押し出す腹筋が弱くなったり、大腸の動きが低下します。

・排便を我慢する…便意を感じにくくなります。

・ストレス…過度なストレスは、自律神経の働きを低下させます。

また、便秘になりやすい体質の場合もあります。

注意の必要な便秘

便秘は重大な病気から起こることもあります。例えば、腫瘍などで大腸がふさがったり、大腸に起こった炎症で大腸の一部が狭くなると、便の通りが悪くなります。逆に炎症で分泌物が増え、下痢になることもあります。

このように大腸やその周辺の異常から起こる便秘を「器質性便秘」といい、医療機関での治療が必要です。「便秘を繰り返すようになった」「便秘と下痢を繰り返すようになった」「便に赤い血が混じる」などの場合は、器質性便秘の可能性があります。

便秘の治療

機能性便秘の原因となっている生活習慣の改善が大切です。基本は食事と運動です。食事は1日3食、規則正しく取り、食物繊維を多く摂取しましょう。腹筋を鍛える体操やウォーキングなどを習慣にすることも大切です。

改善しない場合は、補助的に薬を使うのもよいでしょう。「便を柔らかくする薬」「大腸を刺激する薬」「便意を促す薬」などがあるので、自分に合った薬を使用しましょう。

下痢について

下痢の多くは一過性で、原因は様々です。

・消化吸収不良…飲みすぎ、食べ過ぎ、消化の良くない食品の取りすぎ、お腹の冷えなどで、大腸の水分を吸収する働きが低下します。

・ストレス…自律神経が乱れると、腸が痙攣状態になり、下痢につながります。

・食中毒…食べ物を介してウイルスや細菌に感染すると、腸に炎症が起きて粘膜などがしみだし、液体の量が多い便になります。

注意の必要な下痢

激し腹痛や発熱を伴う場合には「食中毒」が、慢性的に下痢を繰り返す場合には「過敏性腸症候群」や「クローン病」などが考えられます。便に赤い血が混ざるときは「大腸がん」や「潰瘍性大腸炎」の可能性もあるため、早めに検査を受けたほうが良いでしょう。

下痢の治療

一過性の下痢の多くは、数日間、消化の良いものを食べ、安静にすれば治まります。

食中毒が原因の場合、脱水症状があるときは点滴で水分を補います。また、「抗菌薬」や「腸内細菌調整薬」、「抗コリン薬」などの薬を用います。治療を行えば、通常は数日~1週間程度でおさまります。

慢性の下痢の場合には、原因となっている病気を見つけて治療を行う必要があります。

鍼灸治療

便秘や下痢のトラブルは鍼灸治療がよく効きます。

人間の体には数多くの経穴(ツボ)が存在し、その中でも特に腸に効くツボが存在します。それらのツボは、「腸を正常化する」働きがあります。便秘も下痢も「腸が正常とは異なる状態」になっているという点では変わらないため、同じツボで便秘と下痢の両方に効くツボというのが多数あります。

腸に効くツボの一つに「神闕」があります。このツボはおへそに当たります。この神闕に対して味噌灸を行うと、お腹がグルグルと動くのを感じられるでしょう。腸の動きの悪い便秘や、冷えによって起こる下痢などに特に効果があります。

また、神闕の少し下にある「関元」や「太巨」もよく効きます。腸に響くように鍼を刺したり、灸頭鍼で温めるのが良いでしょう。

便秘・下痢・神闕・太巨・関元

お腹だけに便秘や下痢に効くツボがあるわけではありません。頭のてっぺんにある「百会」も便通を改善してくれます。これは自律神経の乱れが大きいときなどに用いていきます。鍼も灸も行います。

また、少し違いますが、腕にある「孔最」などは痔による便のトラブルに効果があります。切れ痔などで痛みのためにトイレを我慢していて便秘になってしまうこともあり、そのようなときに使います。

そして、うつぶせになって骨盤へお灸をすることもあります。「次髎」のあたりを灸頭鍼や箱灸を用いて温めると、骨盤内の内臓まで温めることができます。腰痛などと一緒に治療を行えるため、よく使用するツボです。

食中毒の下痢に対して特効穴とされるツボもあります。足の裏にある「裏内庭」というツボです。こちらは足の第2指の付け根の部分にお灸をすえていきます。通常であればすぐに熱さを感じるのですが、食中毒などで下痢がある場合には全然熱さを感じなくなります。その際には熱さを感じるまで、何壮も灸をすえるとお腹がポカポカと温もり、腹痛などが消失します。

下痢には「悪いものを体の外に出す」という意味があります。下痢したときに下痢止めを使ったら、その後下痢が止まった後もずっと調子が悪い日が続いたということもあります。基本的には下痢の際は、体が出そうとしているものをすべて出し切るということが必要なのです。

薬は無理やり下痢を止めることになりますが、鍼灸治療ではそのようなことがありません。自然と体が調子のいい状態に戻るようになるのが特徴であるため、鍼灸治療を行った後も下痢が続くということはあります。そのようなときには、しっかりと出し切る必要があるということを理解しておきましょう。

症例

20歳代・男性

最近、ストレスからつい食事や間食を食べ過ぎてしまうという患者さん。お腹が膨れてきて、便もすっきりと出ないといいます。常にお腹が膨れて気持ちが悪いにも関わらず、ついつい食べてしまうということでした。

腹診すると、お腹の左下に硬いものが触れました。ちょうど、腸がカーブになっているところで、この部分に便がたまっていることが分かります。少し押さえても嫌な痛みがあるといいます。

この部分は「太巨」というツボに当たります。ここと胃の上である「中脘」に鍼を行いました。鍼は10分ほど刺したままにする置鍼を行い、その間、「神闕」と「関元」に対して味噌灸を行いました。

味噌灸とは竹に味噌をつめて乾燥させたものの上にもぐさを置いてお灸をする方法です。もぐさが燃えると味噌が温もり、その味噌の熱はしばらく持続します。ちょうど気持ちのいいくらいの熱が長い時間続くため、体の中のほうまでジワーっと温めることができます。

味噌灸を行うと、お腹全体が気持ちよく温もってきたとおっしゃられました。

その後、足三里や百会に対しても鍼を行い、睡眠不足や肩こりなどに対しても治療を行いました。

この治療を数回行っていると、腹部を触診していて腸の硬さがかなり軽減していました。便や食事などはどうかと確認していると、まだ食べすぎてしまうことがあるが、毎日便が出て、お腹の気持ち悪さもなくなってきているとのことでした。特に神闕への味噌灸が効いた気がするとおっしゃっておられました。

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