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胆石・胆嚢炎ふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

激痛の起こる病気

胆石

胆石の多くは、胆嚢に蓄えられている胆汁の成分が固まってできると考えられています。胆石の典型的な症状は、みぞおちから右の肋骨の下辺りに起こる激しい痛みで、これを「疝痛発作」といいます。

痛みは食後に起こることが多く、数十分~2時間ほど続きます。痛みが右の背中や肩へ広がることもがあり、狭心症と間違われることもあります。

胆石があっても痛みを感じないことがあり、これを「サイレントストーン」といいます。大きな胆石が胆嚢の中にとどまっている場所などは、痛みが起こりにくいようです。

胆石の症状

胆汁と胆石の関係

胆汁は、肝臓で作られたのち、胆嚢に蓄えられて濃縮されます。食事をすると胆嚢が収縮し、胆汁は総胆管を経て十二指腸へ送り出されます。

なぜ胆汁の成分が固まって胆石になるのかはよくわかっていないのですが、食事の影響が大きいと考えられています。食生活の欧米化や不規則な食事時間などを背景に、胆石の患者数は増える傾向にあります。また、急激なダイエットをしたり食事を抜いたりすると、胆汁が胆嚢に長時間とどまることになり、過剰に濃縮されて胆石ができやすくなる可能性があります。

胆石は、以前は中高年の女性に多い病気とされていましたが、現在は男女差が見られないと言われています。

胆石の種類

胆石は、成分から次の3つに分けられます。

・コレステロール結石…胆汁中のコレステロールが固まったものです(胆石の全体の約60%)。

・黒色結石…主に胆汁の色素成分「ビリルビン」が固まった結石です(全体の約30%)。

・ビリルビンカルシウム結石…ビリルビンいカルシウムが結合してできた結石です(全体の約10%)。

胆石の種類

また胆石ができた場所から分類することもあります。

・胆嚢結石…胆嚢の中にある結石で、胆石全体の約90%を占めます。結石の大きさや数は様々です。

・総胆管結石…全体の約10%は総胆管にあり、その多くは胆嚢から流れ出たものです。

・肝内結石…まれに、肝臓の中の胆汁の通り道(肝内胆管)にできることがあります。

胆石のできる場所

 

さまざまな合併症

比較的小さい胆石が胆汁の通り道(胆道)を移動し、胆嚢の出入り口や総胆管などの狭いところに詰まると、内圧が高まって激痛が起こります。

胆石が詰まると胆汁の流れが悪くなり、細菌が感染して「急性胆嚢炎」や「急性胆管炎」、さらに肝機能障害を併発することがあります。胆石が総胆管の十二指腸への出口に詰まると、胆汁が膵臓へ流れ込んで「急性膵炎」が発症することもあります。これらが合併し重篤化すると、命にかかわります。

検査と診断

細菌感染の有無や肝機能などを調べるための血液検査、胆石の有無や大きさなどを調べる画像検査なども行います。

・超音波検査…もっとも一般的な検査で、胆石が胆嚢の中にあれば、約90%の確率で診断できます。

・MRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)…MRI(磁気共鳴画像)検査を利用して胆管や膵管の状態を画像に描き出すもので、総胆管結石などの発見に役立ちます。

・CT(コンピュータ断層撮影)検査…肝内結石の有無や、胆嚢の壁や胆石が石灰化しているかどうかが分かります。

摘出手術

胆石の治療は、疝痛発作や合併症がおこった時に必要となります。症状がない場合でも、胆石が疝痛発作を起こしやすい場所にあれば、治療が検討されます。また、胆嚢の壁が厚くなっていたり石灰化があるときは、胆嚢がんが発生する可能性などを考慮して治療が行われます。

治療の中心は手術で、胆嚢結石の場合は胆嚢を摘出します。摘出手術は、腹部に小さな孔をあけ、腹腔鏡を使って行う「腹腔鏡下胆嚢摘出術」が主流で、入院期間は3~4日ほどです。胆嚢を摘出しても、必要な胆汁は肝臓から十二指腸に供給されます。

総胆管結石は、内視鏡を口から十二指腸まで挿入し、総胆管の出口を広げて摘出します。また、開腹手術で総胆管を切開し、結石を摘出することもあります。肝内結石は開腹手術で肝臓の一部を切除したり、胆道鏡を使って胆石を摘出します。ほかの胆石の場合より複雑な手術で、患者さんの負担も大きいと言えます。

胆嚢炎について

胆嚢炎には急性と慢性があり、症状が異なります。

急性胆嚢炎は、鋭い痛みが右の上腹部に現れることから始まり、吐き気やおう吐を伴う場合があります。その後、多くは発熱して38~39℃にいたり、悪寒がすることもあります。時には黄疸の症状が現れます。激痛は食後1~2時間ほどで起こりやすく、脂肪分の多い食事や食べすぎが引き金になることが多いと言われます。

慢性胆嚢炎では強い痛みは起こりません。食後にときどき右上腹部が痛み、不快感を覚える程度で、無症状の場合もしばしばあります。

急性胆嚢炎の場合、炎症が進行して「急性壊死性胆嚢炎」に至ることがあります。これは胆嚢に孔が開いて急性腹膜炎を起こす危険な病態なので、急性胆嚢炎が疑われたら、すぐ受診してください。

原因は胆石

胆嚢炎を発症する人の大部分が胆石を持っています。胆石が胆道に詰まって胆汁の流れが滞り、粘膜が障害されて炎症が起こり、細菌感染を引き起こすことで発症します。急性胆嚢炎の激痛は、胆石を押し流そうと胆嚢が収縮することなどで起こります。

まれに、胆石が無くても胆嚢炎が起こることがあり、これは無石胆嚢炎と呼ばれます。

血液検査と超音波検査

胆嚢炎の診断は、血液検査で炎症反応の有無を調べます。急性胆嚢炎では、血液検査の白血球数やCRP(C反応性たんぱく)などで炎症が認められたら、腹部超音波検査などで胆石の位置、胆嚢の壁の熱さなどを調べます。

保存療法後に胆嚢を摘出

急性胆嚢炎では、まず必要に応じて鎮痛薬などを使用するとともに、抗菌薬で感染を抑える治療が行われます。炎症が治まらないときは、胆嚢にチューブを挿入して膿や胆汁を体外に排出します。

保存療法により炎症が治まったら、ほとんどの場合、再発を防ぐために胆嚢を摘出します。この手術も多くは腹腔鏡下手術で行われます。

鍼灸治療

胆石があると胆嚢炎になりやすく、胆嚢炎があると胆石ができやすくなるという悪循環があります。胆石による疝痛発作はまさに激痛と呼ぶにふさわしい強い痛みですので、痛みが出ないように鍼灸治療を行うのが良いでしょう。

胆嚢炎があると体表に現れる圧痛点として「ボアス氏圧痛点」というものがあります。第10胸椎の外方にある圧痛点ですが、これは「胆兪」というツボに当たります。ツボの漢字の通り、大昔から胆石・胆嚢炎の治療穴として使用されてきたツボになります。

胆兪とその少し上にある「肝兪」、少し下にある「腎兪」などに鍼や灸を行います。灸頭鍼などで温めるのもいい効果があります。

胆石・胆嚢炎・肝兪・胆兪・腎兪

さらに、腹部にたいしても治療を行っていきます。みぞおちから下にかけての痛みや違和感がある場合は、肋骨の下にある「期門」や「日月」といったツボを使用します。おへその外方にある「天枢」やその下方の「太巨」なども使用していきます。

さらに脚のツボでは、足の脛にある「陽陵泉」や足首にある「丘墟」といったツボなども使用します。

これらのツボで疝痛発作などの痛みを緩和し、胆石がある場合には胆石が排出されやすくなるツボも使用して、再び痛みが出ることの無いように治療を行っていきます。かかとの真ん中にある「失眠」というツボにお灸を行っていきます。

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