膵炎ふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

膵炎とは

急性膵炎

急性膵炎は「自己消化」によって膵臓に急激な炎症がおこる病気です。主な原因は、アルコールと胆石です。

多量のアルコール飲料をとると「膵液」の分泌が促され、膵液の流れが滞り、膵管の内圧が上昇します。胆嚢から胆石が落ちて乳頭部に詰まった場合も、同様に膵管の内圧が上がります。

これらの結果、膵液に含まれる消化酵素が活性化して、膵臓自身が消化される自己消化が起こるのです。

急性膵炎では、お酒を飲みすぎたり、脂っこいものを食べた数時間後に「激しい腹痛」に襲われます。「嘔吐」や「発熱」を伴うこともあります。重症の場合、「冷や汗が出る」「血圧低下によるショック状態」などの症状も見られます。

膵炎

慢性膵炎

慢性膵炎は、膵臓に小さな炎症が繰り返し起こる病気です。徐々に膵臓の組織が破壊され、やがて膵臓が硬く委縮して、機能が失われます。

最大の原因は長年にわたるアルコール飲料の取りすぎですが、胆石が原因になることもあります。胆石が乳頭部に詰まり、一時的に膵管がふさがれ、膵液の流れが滞っては回復することを繰り返すうちに、慢性膵炎に至ります。

慢性膵炎は、「腹痛期」「移行期」「膵機能不全期」の3つの病期に分けられます。

・腹痛期…みぞおちから左上腹部、背中にかけて、鈍い痛みが繰り返し起こります。

・移行期…腹痛は軽くなってきますが、膵臓の機能は低下します。

・膵機能不全期…膵臓の機能はかなり失われます。摂取した脂肪が消化されずに排泄される「脂肪便」が出たり、インスリンなどを分泌する働きが低下して「糖尿病」が見られるようになります。

検査と診断

急性膵炎の場合

急性膵炎が疑われるときは、血液中と尿中に含まれる消化酵素の「アミラーゼ」の量を調べたり、血液検査を行って炎症の状態を見ます。

さらに「腹部超音波検査」や「腹部CT(コンピュータ断層撮影)検査」などで膵臓や膵管の状態、炎症の広がり具合を調べます。

慢性膵炎の場合

急性膵炎と同じく、血液検査や画像検査を行います。

さらに「MRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)」や「ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)」という検査を行います。膵臓や膵管がどのような状態にあるのかを詳しく調べるための画像検査です。

西洋医学的治療

急性膵炎の場合

膵臓を働かせないことが第一なので、入院して絶食し、安静を保ちます。急性膵炎を起こすと「脱水症状」を起こしやすくなるので、大量の水分を点滴で補給します。

治療薬は「抗酵素薬」「鎮痛薬」「抗菌薬」の3種類の薬を点滴で用います。抗酵素薬は、膵臓の消化酵素の働きを抑える薬です。鎮痛薬は痛みを和らげるため、抗菌薬は感染を防ぐために用います。「重症急性膵炎」と診断された場合は、24時間帯背で治療する「集中治療室(ICU)」に入ります。全身の管理をすると同時に、壊れた膵臓の組織から血液中に流れ出た有害物質を除去する「血液状化療法」を行うことがあります。壊死した膵臓の一部を手術で切除することもあります。

慢性膵炎の場合

慢性膵炎の治療は、膵臓の組織がさらに障害されるのを防ぎ、進行を食い止めることが目的です。治療は病期ごとに異なります。

・腹痛期…禁酒をして、胆石や膵石が原因ならば、それを治療します。炎症が強く、痛みがあるときは、鎮痛薬や経口抗酵素薬を用います。膵臓の負担を軽減するため、食事でとる脂肪分を減らします。

・移行期…腹痛があるときは腹痛期と同じ治療を、消化機能が低下していれば「消化酵素薬」を用います。

・膵機能不全期…禁酒をして、胆石や膵石がある場合は、それを治療します。膵臓の働きを助けるため、たんぱく質や脂肪を分解する酵素を消化酵素薬で補います。

糖尿病を合併し、インスリン不足に陥った時ッは、インスリンの注射を行うこともあります。

鍼灸治療

自分の体が出す消化酵素によって、自分の体を消化してしまうという病気が膵炎の特徴です。とくに症状を引き起こす一番の原因となるのはお酒などのアルコールや脂分の多い食べ物を食べてしまうことです。

膵炎になってしまった患者さんはこれらの「アルコール」や「油もの」が体に悪く、症状を引き起こす要因になるというのを重々承知しています。

そこで、普段から油ものを口にしないように気を付けて生活をされています。が、どうしても、ある時無性に油っぽいものが食べたくなり、いけないとわかっているのについ食べてしまい症状が出てしまうということがあります。

そのようなときには、痛みやおう吐などの治療を行うことがあります。

痛みに対しては腹部や背部にあるツボを使用していきます。肋骨の下にある「期門」やおへそとみぞおちの間にある「中脘」などに対して鍼や灸を行います。うつぶせになれるのであれば、背骨の横にある「肝兪」や「胆兪」、「腎兪」といったツボに鍼を行います。鍼の先にもぐさをつけてお灸をする灸頭鍼を行って、体の中のほうまで温めることもあります。

さらに、下腿の内側にある「地機」というツボにもお灸を行います。ここは熱さを感じるまで何壮も灸をすえると効果がありますので、熱さを感じるまで行います。その患者さんによって、あるいはその時の体調によって熱さを感じるまでの壮数は違います。多いときには百壮以上すえることもあります。

地機

これらの治療のほかに、太極療法を行って全身の調子を整えることも大切です。「中脘」「関元」「曲池」「三陰交」「肩井」「心兪」「膈兪」「肝兪」「腎兪」などを中心に、その患者さんに合わせたツボへ刺激を入れていきます。

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