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尿路結石ふたば鍼灸院(大阪市の鍼灸院)

尿路結石とは

「尿路結石」は、尿の通り道(尿路)に結石がある病気です。通常、腎臓で尿の成分が結晶化して結石となり、多くは尿の流れに沿って、尿路を下降します。尿路を閉塞すると、激痛を起こします。

最近の40年間で患者さんは約3倍に増加しており、男女比は約3対1の割合です。

結石の種類

約8割がカルシウムを含む「カルシウム結石」です。もっとも多いのは「シュウ酸カルシウム結石」で、それ以外に「リン酸マグネシウムアンモニウム結石」「尿酸結石」などがあります。

結石のある部位によっては名称が変わります。日本では約95%が、腎臓や尿管にできる「上部尿路結石」です。

上部尿路結石の発生には、動物性たんぱくや脂肪の取りすぎなど、食生活が深く関係しており、予防には飲水と食生活の改善が大切です。

尿路結石

症状

結石が腎臓の中にあるうちは、通常、無症状です。結石が尿管に落ちて詰まると、尿管の壁のけいれん、腎臓内圧の上昇、腎臓の被膜の伸展などが相まって、脇腹から外陰部にかけての激しい痛みが起こります。

同時に「吐き気」「冷や汗」が現れたり、尿路が傷つけられて「血尿」が出ることもあります。感染症を起こすと、腎臓の腎盂や腎杯などに炎症が起こる「腎盂腎炎」となります。

結石が膀胱の近くに来ると「残尿感」や「頻尿」などが起こります。

尿路の閉塞が慢性的に続くと、症状はなくなり、腎機能が著しく障害されている場合もあります。

西洋医学的治療

尿路結石と診断されたら、「腎臓への影響」「結石の大きさ」を主な指標として治療方針が決定されます。

腎臓への影響が見られず、結石が短径約5mm以下の場合は、水分を多めにとり、尿とともに排出されるのを待ちます。薬物を併用して自然排出を促すこともあります。

腎臓に障害が出ていたり、結石が10mm上の場合は、「体外衝撃波結石破砕術」や「内視鏡による結石破砕術」が行われます。

体外衝撃波結石破砕術

体外から結石に衝撃波を当て、結石を細かく砕く治療法です。治療は30分~1時間程度で終了します。結石の大きさによっては、数回に分けて行うこともあります。砕かれた結石は、尿とともに排出されます。

内視鏡による結石破砕術

尿道を通して、あるいは脇腹に小さな孔をあけ、内視鏡を結石部に挿入し、レーザーや超音波などを用いて結石を砕いて取り除きます。

鍼灸治療

鍼灸治療はは尿路結石に対して効果があります。痛みなどの症状を抑えることと、結石を体外へと排出しやすいように尿が出る治療を行っていきます。

症状の多くは脇腹から下にかけて痛みが出ることが多いです。場合によってはかなり痛みがきついことも珍しくありません。

痛みが残っている時に脇腹に鍼を行うと楽になります。肋骨の下にある「期門」や脇腹にある「章門」や「帯脈」などに鍼をしていきます。15分ほど鍼を刺したままにしておく置鍼を行うことが多いです。

帯脈

さらに、前腕の内側にある「郄門」なども痛みを軽減する作用のあるツボです。鍼や灸を行っていきます。

吐き気やむかつき、冷や汗などがあるときには、手首の内側の少し上にある「内関」や足首にある「中封」などといったツボを使っていきます。

また、背中側でも痛みがあることが多く、その痛む場所へ鍼などを行っていきます。

痛みの治療と合わせて、尿が出やすくなるツボへも治療を行っていきます。

おへその下にある「関元」や内くるぶしの下にある「照海」、骨盤上にある「次髎」などが尿の調整を行ってくれます。特に次髎に灸頭鍼や箱灸などを行うと、骨盤内が温もりスッキリと尿が出ます。

そのほか、患者さんに現れている症状を一つひとつ丁寧にとっていくことで、生活の質も向上させていきます。

症例

70歳代・女性

ある日、突然脇腹に激痛が走ったといいます。病院に受診して検査を受けたところ尿路結石であることが分かりました。治療を受け、痛みは少しマシになったのですが、まだ結石があるので、またいつ痛みが出るか不安で仕方がないと言って来院されました。

問診によって詳しく話を聴くと、まだ左の脇腹に痛みがあるようで、背中側にも痛みがあるといいます。この痛みの治療と、尿と一緒に結石が排出されるように治療していくことになりました。

腹診や脈診も行い、全身治療も合わせて行っていきます。お腹や手足に鍼をしていきました。

腹部にはおへそとみぞおちの間にある「中脘」とおへその下の「関元」、さらに左の「帯脈」に対して10分ほど鍼を刺したままにする置鍼を行いました。

その後、「照海」と「失眠」にお灸をすえていきます。さらに、肩凝りと腰痛に対しても鍼を行っていきました。いつもは左右とも肩凝り・腰痛があるようですが、今回はどちらも左側のほうがきになると言っています。左側を入念に治療していきました。

最後に「肩井」「腎兪」「次髎」に鍼をして、その上にもぐさをつけて温める「灸頭鍼」を行いました。

この治療で痛みはかなり軽減しました。しばらく、同じように治療を続けていると、その後検査を受けたときに結石は見当たらなくなっており、おそらく体外に排出されたのだろうと医師に言われたと報告していただきました。痛みの再発の不安がなくなってうれしいとおっしゃっておられました。

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